運転免許証を無事に取得できた私は、すぐに1人で運転することがありませんでした。
助手席にはいつも父親がおり、運転の指導をしてくれたのです。
雑談を軽く混じりながらではありますが、指導する時の父親の姿勢は本当に真剣でした。
始めは遠出するのではなく、同じ道を何周もしていました。
その理由が「自宅の車に慣れるため」ということを教えて貰い、一生懸命に何回も運転しました。
慣れた頃には、同じ道ではなく様々な道を走るようになりました。
それは私がまったく知らない道ばかりでしたが、父親がカーナビの様に次の道を指示してくれるので問題はありませんでした。
そして細い道や山道となると経験不足だった私には手に汗が出て、緊張の連続でした。
さらに長距離運転となると疲労も重なり、運転する為に力が入り必死になります。
しかし助手席にいた父親は、私の運転に文句を言うのではなく「上手になっている」と褒めながら、アドバイスをしてくれたのです。
駄目だしをするのではなく、右折する際は歩道で歩く人の動きをみることやトラックは車間距離を詰める場合が多いから驚いてはいけない等の基本的なことではありますが、父親が長年運転してきた経験を私に伝えてくれたのです。
現在父親から指導を受けてはいませんが、アドバイスしてくれた部分は常に意識しています。今度は鎌ヶ谷のカーコーティング専門店でプロテクションフィルムを貼ってもらうつもりです。